寝るときに足を高くするための枕である「足枕」。足の浮腫みや血行の改善、腰痛の軽減などの目的で使用されます。しかしその危険性を知っている人はあまりいません。
足枕は、直接的な危険は一般的には少ないですが、使用方法や個人の体調によってはいくつかの不都合や健康上の問題が起こる可能性があります。
思わぬトラブルにならないように、足枕を使う前に知っておくべき大切なことを解説します。
血行不良:
適切でない高さや硬さの足枕は、下肢に圧力を加えすぎて血流が悪くなる恐れがあります。これは、長時間同じ姿勢を続ける場合に特に起こりやすいです。
具体的にどの程度の高さによって血行が悪くなるのか、どのくらいの硬さが適切なのかは、使う人の体調や大きさや、使う時間や場所の状況などによって変わってきます。
よって、足枕を利用していて違和感を感じた際は、血行不良のトラブルがあるかもしれないということを、覚えておいて下さい。
腰や骨盤の不安定性、姿勢の悪化:
足枕を使うことで、逆に腰痛を引き起こすことがあります。
また、足枕が高すぎたり、体に合っていなかったりすると、腰や骨盤の位置が不安定になり、脚や膝、腰への負担が大きくなるために、姿勢関連の痛みや苦痛を引き起こすことがあります。
筋肉が適切にリラックスできない場合、筋肉緊張を引き起こす可能性もあります。
足枕による何らかの効果を得ようと、むやみやたらに大きなものなどを、無理に使ったりせず、使用の際に無理のないものを使うようにしましょう。
睡眠の質の低下:
足枕を使用することが、正しい寝姿勢を妨げることがあります。寝返りが打てなかったり、寝返りを打ちづらいため、快適な睡眠姿勢を見つけることが難しくなり、睡眠の質が低下することがあります。
不適切な寝姿勢は、首や背中への負担を増加させ、長期的な健康問題を引き起こす可能性があります。
すこしでも寝づらいと感じたときは、足枕の使用も検討して下さい。
まとめ
足枕を使用することで、腰痛が軽減したという人がいる一方で、足枕が適さない人もいます。
足枕を使用する際は、上記のような危険性があることを知った上で、自分の身体に合ったものを選び、足や腰への負担が適度であることを確認してください。